アスパルテームとは?心配される発がん性のリスクや健康被害とは?

2023年7月、WHOが人工甘味料である「アスパルテーム」に発がん性の可能性を示したというニュースが出ました。

添加物に気を遣っている方なら、アスパルテームに発がん性の疑いがあったことはご存知の方が多いかと思います。

この記事では改めて、アスパルテームの危険性について調べ、まとめてみましたので参考になれば幸いです。

「アスパルテーム」とは?

甘味料の一種で、天然には存在しない化合物(人工甘味料)です。

アミノ酸であるフェニルアラニンアスパラギン酸から作られています。

砂糖に近い甘さで、砂糖より甘味が強く、160~220倍の甘みを持ちます。そのため、ごく少量で甘味が出せるのが特徴です。そのカロリーは[4kcal/g]とわずかで、ダイエット食品にもよく使用されています。

発がん性があるのは本当?

アスパルテームは経口摂取されると、小腸でフェニルアラニンアスパラギン酸、有害なメタノールに分解され消化吸収されます。その後、通常のアミノ酸と同じようにタンパク質に合成されたり、エネルギー源として分解されたりします。それぞれの成分が健康被害をもたらすと考えられており、安全性に疑惑が持たれてきました。

世界保健機関(WHO)傘下の国際がん研究機関(IARC)は、アスパルテームを4段階ある発がんリスクのうち、下から2番目の「2B」に指定しました。

出典:農林水産省Webサイト(アスパルテームに関するQ&A

一方、合同食品添加物専門会議(JECFA)は、アスパルテームが有害だと確信できる証拠はないとしていますが、許容摂取量は体重1kgあたり40ミリグラム未満と推奨しています。

WHOによると、体重60~70kgの人の場合、アスパルテームの許容摂取量は炭酸飲料で9~14缶に相当するとのことです。

発がん性の可能性を示したものの、「許容量を守れば、リスクは生じない」との見解を示しています。

どんな食品に使用されている?

清涼飲料水や缶チューハイ、ガムや飴など様々な飲食物、特にカロリーカットや糖質フリーなどのダイエット向け食品によく含まれています。

アスパルテームは避けるべき?

発がん性については、上に述べたとおりです。避けるべきとするかは人それぞれの感覚によるかもしれません。

しかし発がん性の問題のほかにも、アスパルテームなどの人工甘味料は甘いものを食べているのにも関わらず血糖値が上がらないため、脳が満足感を得られず、より甘いものを欲してしまうと言われています。

また、日常的に摂取し続けると、味覚が鈍る可能性もあると言われています。

アスパルテームを避けたい場合には原材料表示をチェックしましょう。「Lーフェニルアラニン化合物」と表記されている場合もあります。

まとめ

・アスパルテームとは人工甘味料の一種で、砂糖に近い甘さでカロリーが低い。

・WHOは「許容量を守れば、発がん性リスクは生じない」との見解。

・アスパルテームを構成するフェニルアラニンとアスパラギン酸がそれぞれ健康被害をもたらす心配がある。

・血糖値が上がらない甘味料によって、脳が満足感を得られず食欲が増加する可能性がある。

あとがき

以上、「アスパルテームとは?心配される発がん性のリスクや健康被害とは?」でした。

一時話題になった発がん性リスクのほかにも心配される健康リスクがあることがわかりました。

今後も加工食品購入の際は原材料表示をチェックです。

この記事が日々の健康や食生活に役立つものになれば嬉しいです。

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