冬はチョコレートの季節。
甘くて美味しいお菓子というイメージもありますが、最近はカカオが多く含まれる高カカオ(ハイカカオ)のチョコレートも人気があります。
チョコレートは発酵させたカカオ豆をすりつぶした「カカオマス」と、乳製品や砂糖などで作られていますが、それらの分量によって「ダークチョコレート」「ミルクチョコレート」など種類が分けられています。その中で、高カカオチョコレートはカカオ分が70%以上のものを指します。また、普通のミルクチョコレートの糖質は40gあたり20g程度なのに対して、高カカオチョコレートは40gあたり13gほどと糖質も控えめです。
糖質制限やダイエット中のおやつにも適していそうな高カカオチョコレートですが、そもそも「カカオ」にはどんな効果があるのでしょうか。
カカオポリフェノールの効果
カカオは美容やアンチエイジングに効果的な栄養素が豊富に含まれており、中でも注目の成分は「カカオポリフェノール」です。
ポリフェノールは赤ワインに多く含まれることが有名ですが、86%の高カカオチョコレートに含まれるポリフェノールはなんと赤ワインの16.3倍もあります。
カカオポリフェノールは血管を広げる働きや、血管をしなやかにし、詰まりを防ぐ働きがあります。そのため摂取することで血圧の上昇を抑える効果があることが、様々な実験で証明されています。
継続して摂取することで血圧が下がり、特にもともと血圧が高い人ほど効果がある傾向が見られるとのこと。
また、カカオポリフェノールが持つ抗酸化作用はコレステロールの酸化を防ぎ、血液をサラサラにする効果もあります。動脈硬化の予防も期待できるでしょう。
便秘に効果的
カカオには豊富な「食物繊維」や「カカオプロテイン」という成分も含まれています。これは善玉菌の餌となって腸内のバランスを整えてくれるので、便秘解消にも効果的です。
食べるタイミングはいつ?
一日3食の食前15〜30分前が適しています。高カカオチョコレートには、糖質の吸収をゆるやかにする作用があるため、食事から摂取される糖質の吸収を抑えてくれることが期待できます。
食前以外でも、食後物足りない時に1枚食べるだけでも満腹感が出て食べ過ぎの予防になったり、小腹が空いた時のおやつにもおすすめです。
食べ過ぎに注意!
カカオは脂質が多い食品です。そのため、カカオが多く含まれる高カカオチョコレートは普通のチョコレートよりも脂質を多く摂取することになります。食べ過ぎると摂取カロリーが増えてしまうので注意が必要です。
また、カカオポリフェノールは、体内に留めておくことができません。一度にたくさん食べても排出されてしまいますので、毎日少しずつ摂取するのがおすすめです。
1日25g程度が目安です。
おすすめのチョコレート
個包装になっていて、食べやすいです。食べた瞬間にカカオの香りがふわっと感じられてとても美味しいです。
カカオ含有量が多いものほど、苦みや渋みが強い傾向があるため、苦手な方は70%くらいのものから試してみるのがおすすめです。チョコレート効果には72%、86%、95%のものがありますが、慣れると72%でもかなり甘みが感じられます。
まとめ
・高カカオチョコレートに含まれるポリフェノールはなんと赤ワインの16.3倍!
・カカオポリフェノールの抗酸化作用は美容やアンチエイジング、血圧を下げたり血液サラサラ効果も。
・豊富な食物繊維やカカオプロテインの効果で便秘予防に。
・食べるタイミングは食前15〜30分前がおすすめ。
・一日25g程度を目安に、毎日少量ずつ継続して食べよう。
あとがき
以上、「高カカオチョコレートの健康効果を解説!ダイエットにも最適?」でした。
美味しい上に健康にも良いなんて、嬉しいですね。
この記事が日々の健康や食生活に役立つものになれば嬉しいです。